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CES Innovation Awards / 2024—2026

更新日:2026年9月5日

Beyond AI:
What comes next?

AIが増えていること自体は、もはや驚きではありません。では、AIの広がりとともに、製品を説明する言葉はどう変わっているのか。CES Innovation Awards 2024–2026の公開情報から、説明文を取得できた1,379製品を横断的に分析しました。

01 / AI PREVALENCE

AI is becoming the baseline.

まず確認したのは、製品説明の中でAI関連の表現が使われる割合です。本分析の判定ルールでは、2024年の30.2%から、2025年43.1%、2026年56.9%へ上昇しました。

2024

30.2%

142 / 470 products

2025

43.1%

197 / 457 products

2026

56.9%

257 / 452 products

ここでの「AI関連」は、正規化した製品説明文に AI / artificial intelligence / generative AI / machine learning / deep learning / neural network / LLM / computer vision / reinforcement learning など、あらかじめ設定したAI関連表現のいずれかが単語・句の境界で一致した場合に「AI関連表現あり」と判定しています。これは説明文上の表現を測るもので、製品の技術実装を独立に検証したものではありません。

02 / RISING WORDS

Look beyond the word “AI.”

次にAIそのものを示す表現を分析対象から外し、2024年から2026年にかけて製品説明で使われる割合が伸びた言葉を抽出しました。単純な出現回数ではなく、「その言葉を含む製品が各年の何%を占めるか」で比較しています。

Word202420252026Change
personalized6.2%8.3%13.9%+7.8pt
modular1.7%3.5%9.3%+7.6pt
accuracy3.2%3.5%10.6%+7.4pt
scalable0.9%0.2%7.7%+6.9pt

上表は分析結果を読みやすくするため、特徴的な上昇語を抜粋しています。一般的な動詞など、技術・製品トレンドの解釈に寄与しにくい語は掲載していません。

03 / FROM WORDS TO CONCEPTS

The signal is clearer in groups.

個々の単語だけでは、同じ方向を向いた変化が分散して見えます。そこで上昇語と周辺語を意味の近いグループに整理し、各概念に該当する表現を1つ以上含む製品の割合を再集計しました。同じ製品に複数の関連語があっても、その概念では1製品として数えています。

Concept20242025202624→26
INTEGRATION & SCALABILITY17.7%27.4%49.6%+31.9pt
TRUST & SAFETY26.2%29.3%49.1%+22.9pt
INTERACTION & ACCESSIBILITY17.9%24.7%38.1%+20.2pt
MONITORING & DETECTION31.1%35.7%45.8%+14.7pt
AUTONOMY6.4%9.0%17.5%+11.1pt
PERSONALIZATION10.6%14.0%21.7%+11.0pt

How we grouped the terms

製品説明文を共通ルールで正規化し、上昇語とその近縁表現を固定キーワード辞書で6つのConceptに整理しました。たとえばPersonalizationは personalized / tailored / customized / adaptive、Integration & Scalabilityは integration / scalable / modular / interoperable などを対象としています。各年で同じ辞書を使用し、1製品はConceptごとに最大1件として集計しています。

View full keyword dictionary and counting rules
ConceptKeywords used for matching
INTEGRATION & SCALABILITYintegration, integrated, integrate, integrates, integrating, scalable, scalability, modular, interoperable, interoperability, infrastructure, architecture
TRUST & SAFETYaccuracy, accurate, reliable, reliability, safety, safe, secure, security, privacy, protection, protected, trust, trusted
INTERACTION & ACCESSIBILITYvoice, conversational, conversation, intuitive, accessible, accessibility, mobile, hands-free / hands free, natural language, multimodal
MONITORING & DETECTIONmonitoring, monitor, monitors, detection, detect, detects, sensing, sensor, sensors, tracking, track, tracks, surveillance
AUTONOMYautonomous, autonomy, automated, automation, self-driving / self driving, self-operating / self operating
PERSONALIZATIONpersonalized, personalization, personalised, personalisation, tailored, customized, customised, adaptive, individualized, individualised

How we counted

  1. Normalize. descriptionを小文字化し、A.I.表記をAIに統一。句読点やハイフンは単語区切りとして扱います。
  2. Match. 正規化後のdescriptionを上記の固定キーワード辞書と照合し、1語以上が単語・句の境界で一致すれば該当Conceptと判定します。
  3. Count once. 同一製品で同じConceptのキーワードが複数一致しても、そのConceptでは1製品として数えます。
  4. Calculate prevalence. 年ごとの「Concept該当製品数 ÷ 有効description数」で割合を算出します。有効description数は2024年470、2025年457、2026年452です。
  5. Check AI co-occurrence. 同じ製品にAI関連表現もあるかを判定し、「Concept該当かつAI関連表現あり ÷ Concept該当」でAI共起率を算出します。

ConceptはCESの公式分類ではなく、本分析のための分析上のまとまりです。各年の集計では上記の固定辞書と同じ判定ルールを使用し、年をまたいで同じ基準で比較しています。

04 / AI CO-OCCURRENCE

These themes are increasingly appearing with AI.

さらに、それぞれの概念に該当した製品のうち、AI関連表現も同時に含む割合を確認しました。Personalizationでは46.0%から72.4%、Autonomyでは43.3%から69.6%へ上昇しています。

01

Personalization

AIとの共起率:46.0% → 72.4%

02

Autonomy

AIとの共起率:43.3% → 69.6%

03

Interaction

AIとの共起率:36.9% → 66.3%

04

Trust & Safety

AIとの共起率:35.8% → 60.8%

05 / WHAT THE DATA SUGGESTS

From AI adoption to implementation quality.

01

Integration is becoming part of the value proposition.

Integration & Scalabilityの伸びは、単に高度な技術を持つだけでなく、既存環境へ組み込み、広げていけることが製品説明の中で強調されるようになった可能性を示しています。

02

Trust matters as capability expands.

Trust & Safetyも大きく上昇しました。AIや自律化が製品に入り込むほど、accuracy、reliability、safetyといった「任せられる理由」を伝える重要性も増していると考えられます。

03

AI is enabling more personalized and autonomous products.

PersonalizationやAutonomyは、概念自体の増加に加えてAIとの共起も高まっています。これらを独立したブームと見るより、AIの普及とともに実装可能性が広がっている動きとして見る方が自然です。

04

The competition may be moving beyond “AI-powered.”

今回の分析から見えるのは「AIの次の技術が一つ登場した」という単純な構図ではありません。AIを現実の製品として成立させるための統合性、信頼性、操作性、個別最適化へ、訴求の重心が広がっている可能性があります。

NEXT QUESTION

What problems is CES trying to solve?

次回は製品が解こうとしている課題に着目し、CES Innovation Awardsの説明文から「社会課題」の変化を読み解きます。

参照情報

参照元

一次情報はConsumer Technology Association (CTA) が公開するCES Innovation Awardsの各年ページです。本記事では2024・2025・2026年の公開情報を分析対象としました。URLは将来変更される可能性があるため、参照元の名称・発行主体・対象年もあわせて記載しています。

公式参照ページ:
Consumer Technology Association (CTA), CES Innovation Awards 2024
Consumer Technology Association (CTA), CES Innovation Awards 2025
Consumer Technology Association (CTA), CES Innovation Awards 2026

参照時期:2026年9月

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